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魔法少女リリカルなのは 「わりとコスプレ少女な騎士の一日」

 何気に人気が高いのでシリーズ化してみましたww 冒頭で出てくるお茶とティーフードは実在しますよ?w
 今回の被害者はおそらく予想外だと思いますw あと今回も言っておきますが、

 凛々しいカリムさんが好きな人は見ないで下さいww

------------------------------------  まだ正午を告げる鐘の音が鳴り響くまで時間がある、そんなうららかなある日。

「……ではシャッハ、これをユーノく……ユーノ司書長にお渡しするよう誰かに使いを」

「私が行きましょうか? 騎士カリム」

「いいえ、午後から『St.ヒルデ魔法学院』の視察があるでしょう? 貴女にはその同行をしていただかないと」

 老若男女、誰もが見とれてしまいそうな麗しい微笑を浮かべながらカリム・グラシア苦言する。

「失礼いたしました。では使いの者を出しておきます」

「ええ、よろしくお願いしますね……っと、そろそろ時間ですわね」

 そう言ってカリムはアンティークものの執務机から立ち上がり、同じ部屋の窓際にあるこれまたアンティークもののテーブルと椅子に向かい、腰を下ろした。
 ただそれだけの立ち振る舞いも実に優雅で、何も知らない人が見ればきっとどこかの国のお姫様だと見間違うかもしれない。それほど、カリムという女性は気品と優雅さに溢れていた。

「シャッハ、申し訳ないですが紅茶とティーフードを用意してくれないかしら。この前はやてに貰った地球のお茶の……」

「キツキチャバ、でしたっけ? 確かはやてさんの祖国の茶葉だとか?」

「ええ、それです。一緒に『ざびえる』とかいうお菓子もいただきましたよね? あれをティーフードとしていただきましょう」

「分かりました、少々お待ち下さい……しかしいつもよりティータイムが少々早いですね? どうかされたのですか?」

 それはたわいもない、本当に小さな疑問だった。

「ええ、実はこれから……」

 カリムはテーブルの上にあった何かのリモコンらしきものを操作する。すると部屋のカーテンが閉まり、天井からモニターが出現した。
 そして、

――とーっとこ~走るよハ○太郎~♪

「やーん♪ ハ○太郎かわいい~♪」

 軽快な歌とともに流れる小動物がたくさん映るアニメ番組が映り、カリムは目を輝かせ、頬を上気させながらその番組を食い入るように見つめていた。

――がたっ!

 と、音を立てたのはその場でずっこけたシャッハである。

「あの、騎士カリム? それは?」

「夏休み子○劇場ですよ♪ はやての故郷の夏って素晴らしいですね、こんな可愛らしいアニメを朝から再放送してくれるなんて♪ はぁ、リ○ンちゃんかわいいでちゅわ~♪」

「………」

 シャッハは何かを言おうとした。だが、無駄だという事は身に染みて理解しているのでそれを飲み込み、言われたとおり紅茶とティーフードを用意する事にした。


 ――聖王教会騎士、カリム・グラシア。清楚で可憐、上品で美しいと評判のこの女性は、

「ああっ!? これはちび○ちゃんの姿が初めて公開される貴重な回じゃないですか!? これは録画をしなくては!」

 性格が変わってしまうほどの、無類の可愛いもの好きであった。


 「とっとこハム○郎」の再放送を見終え、軽い昼食を取り終えたカリムとシャッハは、当初の予定通り聖王教会所属の「St.ヒルデ魔法学院」への視察に向かった。

「ここはあの頃と変わっていませんね……」

「私と騎士カリムが通っていた時期には差がありますけどね」

「何か言ったかしらシャッハ?」

「い、いえ何も!」

 顔は笑顔だが目と声が笑っていないカリムの言葉に、シャッハは戦慄を覚え即座にそう答えた。

「あー、カリムさんとシスターシャッハだー♪」

「「ん?」」

 そんな他愛もない会話を交わしながら学院内を歩いていると、前方から幼い少女の嬉しそうな声が聞こえてくる。

「あ、この声はヴィヴィオです……ね?」

「ああ、そうでしたね。彼女も春からここに通っ……て?」

 そしてヴィヴィオの姿を見て二人とも硬直。
 頭には、思わず触れたくなってしまうような耳の付いたカチューシャ。
 お尻には、ふかふかとしていて思わず枕してしまいたくなるような尻尾。
 単刀直入に言うと、ヴィヴィオは狐耳と尻尾、ついでに首に鈴の付いたチョーカーを身に着けた姿でこちらにとてとてと走ってきているのだ。

「カリムさん、シスターシャッハ、こんにちは。いつもなのはママがお世話になっています♪」

 元気よく答えながら頭を下げるヴィヴィオ。同時に尻尾が揺れ、何故か首のところに着けている鈴が綺麗な音をたてる。

「あの……えっと……ヴィヴィオ? その耳と尻尾と鈴は何ですか?」

「ふえ?」

 シャッハの言葉に不思議そうな表情を浮かべていたヴィヴィオだったが、その可愛らしい小さな手で頭とお尻に触れると、「ああ」と何やら納得したようだった。

「『がくげいかい』のお稽古なの♪」

「学芸会……? ああ~」

 そういえば「St.ヒルデ魔法学院」の初等部はこの時期にクラスの出し物として学芸会をする事になっている。どうやらその衣装の一部のようだ。

「それで、ヴィヴィオはどのような役なのですか?」

「うんとね、ある町に住んでいるごく普通の九歳の女の子がある理由で魔法使いになっちゃうんだけど、その女の子をお手伝いする狐さんの役なの。狐さんにも大人にも子供にも変身出来て、お天気を変えたり雷さんを操れたりするんだよ♪」

「………」

 えへんっ、と胸を張るヴィヴィオだったが、シャッハはその設定をどこかで聞いたような気がしてならなかった。あと、何故かものすごくぴったりな配役にも思えたから不思議だ。

「まあ、あちらからすればパラレル世界の娘だしね」

「はい?」

「気にしないで……それよりもシャッハ?」

「どうかされましたか?」

 するとよく意味の分からない事を呟いていたカリムが唐突に、

「……ヴィヴィオをお持ち帰りしていいかにゃー♪」

 見事なまでにだらしない笑みを浮かべてそう戯言をのたまってくれた。

「……それは作品が違います。あと中の人も違います、許されてティアナさんでしょう。ついでに涎を拭いて下さい」

 もはや上司と思っていないような冷たい視線で言い捨てるシャッハであった。

「ねえねえ、いいでしょ? ちゃんと面倒みるから~♪」

「胸の前で手を組んで『お願い』のポーズしながらとんでもない事言わないで下さい! いくら動物の格好をしていてもヴィヴィオは人間です! しかもある意味で悪魔の子供ですよ!?」

「うわーん、シャッハの意地悪~!」

「寝転がって手足をバタバタさせないで下さい! どこの駄々っ子ですか貴女は!」

「だって思わずさらっちゃいたいほど可愛いんだもん」

「お願いだからさらわないで下さい! ヴィヴィオはあのなのはさんの娘なんですよ!? また聖王教会を瓦礫の山にしたいんですか!?」

 前回の惨劇を思い出し、シャッハは思わず頭を抱えたくなった。

「あ、そう言えば前のなのはさんとの『ユーノくんをペットにする権利』を賭けた戦いで壊れた教会、次の日には元に戻ってたけどどうやったの?」

「ああ、あれですか? ちょっと別世界から『右手と左足が機械の兄と全身鎧の弟の兄弟』に来てもらって直したんですが何か?」

 思わず呆気にとられるカリム。確かにあの兄弟なら城のような聖王教会を一日で復興させるのも容易いだろうが。

「……DVDBOX化記念?(これを書いている2008年7月21日現在)」

「そういう時事的ツッコミは後々修正が面倒になりますよ?」

「神様(さくしゃ)に言ったら?」

 それはさておき。

「……どうしてもお持ち帰りしちゃ駄目?」

「当たり前でしょうが!」

「ぶーぶー!」

「頬を膨らませないで下さい! だから貴女いくつですか!?」

「……あの、カリムさん」

 そんな会話の内容をおそらくほとんど理解していないと思われるヴィヴィオは、おずおずと、

「もしかしてこの耳と尻尾が欲しいの?」

 と盛大な勘違いをしていた。

「え? ううん、欲しいのはそれを着けたヴィヴィオで……ごふっ!?」

 とち狂った事をのたまわろうとしていたカリムの腹に「ヴィンデルシャフト」を叩き込む(しかもカードリッジをロードしていた)という忠誠心皆無な行動でカリムの暴言を止めるシャッハ。非殺傷設定とはいえ当然のごとくカリムはその場にお腹を押さえてうずくまる。

「ふぇ?」

「ああ、ヴィヴィオ。気になさらないで下さい。それより、その小道具は学芸会で使う大事なものでしょう? おいそれと貰うわけにはいかないわ」

「あ、はい……あの、じゃあ変わりにこれを」

「え? あ。これって……」

 ヴィヴィオから手渡されたそれは、彼女が見に着けているものと同じ型の動物耳と尻尾だった。もちろん狐ではない、これは……。

「う、うふふ♪」

 それを確認した、いつの間にか復活していた……外見に似合わず意外と打たれ強いようだった、まあ一応騎士だし……カリムは、邪悪なまでの笑みを浮かべた。
 それを見たシャッハは、あまりに的確に被害者を指し示すヴィヴィオの手の中にあるそれに哀れみに満ちた視線を送りながら、次のカリムの命令が容易に想像出来ていた。

「……シャッハ、至急私の執務室に呼んで欲しい人がいるんだけどなぁ♪」


「カリムー、来たでー。どうかしたんか? 緊急な用事って何や?」

 何も知らずに、まったく疑う事無くカリムの執務室に足を運ぶ八神はやて。シャッハは彼女に哀れみの視線を送りながら、はやてが中に入ったのを確認し、ドアを閉め、そして……鍵を掛けた。

「……へっ?」

「うふふ……いらっしゃーい、待ってたわは・や・て♪」

「あ、あの、カリム? 何か笑みが異様なまでに怖いんやけど?」

「怖くなんかないわよ? ただね、ちょっと……これを着けて欲しいのよ♪」

「へ? あの……これって?」

「見てのとおり……たぬきさんの『こすぷれせっと』ですよ♪」

 違います、学芸会用の小道具です……と、シャッハは心の中でツッコミを入れる。

「あの……それでうちにどうしろと?」

「もちろん……はやて、これを着けてぇ、そして抱きしめさせてぇ♪」

「や、やっぱりぃ!? ちょ、ど、ドアがあかん!? シャ、シャッハー! 後生やから助けてえええぇぇぇ!」

 魂からのはやての叫び。だが、シャッハの答えはもちろん、

「申し訳ありません、はやてさん!」

 だった。だってそうしないといずれ自分に着けろと言われそうだから。

「ちょっ!? えええっっっ!?」

「はやてぇ、早く着けてぇ♪ そして抱きしめさせてぇ、すりすりさせてぇ、大丈夫、痛くしないからぁ♪」

「うわ、完全に目がイってる……って、か、カリム!? 何で服を脱がそうとするの!? い、いやあ、お嫁に行けなくなるうううぅぅぅっっっ!」

 その、はやての断末魔を最後に。
 カリムの執務室からは何も聞こえなくなったという……。


 ――カリムこの日、愛らしい動物だけでなく「可愛いコスプレ少女(動物限定)」を愛でるスキルを習得したようである。

テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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