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魔法少女リリカルなのはSS 「フェイトちゃんの水着事情」

 せっかくの夏なので夏らしいSSを……という事で水着選びのお話。何気に珍しい小学生Ver。でもってアリサとすずか登場。
 まあ、あれだ、フェイトちゃんならきっとスク水も似合う(ry

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 夏休み。
 夏休みである。
 大人にとっては「何それ美味しいの?」な夏休み、受験生にとっては「はぁ? 関係ねぇよその前に勉強勉強」な夏休み、それ以外にとっては「学校行かなくていいぜヒャッホー」な夏休みである。まあこれは極端な例だが。
 まあ、そんな夏休みである。一つ目と三つ目の間を往復するようななのは、フェイト、はやて達時空管理局に所属する小学生魔導師三人組も、一度しかない小学四年生十歳のそのお休みを謳歌しようと、親友であるアリサ、すずかを加えた五人で近くのプールに行こうと相談していたある日の事である。


「さて、いよいよ明日に迫った鳴海市営プールへの突撃命令だけど」

「突撃するの? というかプールってそんなに危険な場所なの?」

「あ、アリサちゃん! フェイトちゃんが勘違いしちゃうような発言は止めといた方がいいよ!」

「あはは、何かやけに張りきっとるなアリサちゃん」

「最近はやてちゃん達、お仕事であんまり会えなかったからね。すっごく寂しがっていたんだよ」

「なっ!? こ、こらすずか! 馬鹿な事言ってんじゃないわよ!」

 頬を染めてすずかに拳を連打で振り下ろす(もちろん本気ではないが)アリサに、他の三人は微笑ましげな視線を向けていた。ちなみに五人がいる場所はいつものとおり、なのはの家族が経営する喫茶店「翠屋」である。

「はあ、はあ……と、とにかく、みんな明日の準備はちゃんと済んでる? プールについて水着忘れたとか、逆に朝から水着着てきてパンツ忘れたとかないようにしときなさいよ」

「アリサちゃんが一番やりそうやけどな」

 はやての言葉に一斉に頷く三人。

「何よそれ!? 失礼しちゃうわね!」

「あはは、まあまあ……そういえばフェイトちゃん、ちゃんと水着持ってる?」

 去年の冬頃から鳴海市に移住し、それ以前はきっと遊びで泳ぐなんてなかったであろうフェイトに、なのはは一応そう声を掛ける。

「うん、大丈夫だよ。ちゃんとあるから」

 と、フェイトは笑顔で答えた。まあ、エイミィやリンディが家族の中にいるのだ、そこら辺はちゃんと教えてくれているだろう。
 ……と、思ったのだが。

「学校で買ったみんなとお揃いのやつがあるよ、ちゃんと♪」

「「「「……はぁ?」」」」

 学校で買ったみんなとお揃いのやつ。
 そんなものに当てはまる水着など、ひとつしか思い当たらなかった。

「あの、もしかしてそれ……」

「スクール水着の、事?」

「うん、そうだよ?」

 ちなみにその話をしていたのは午前中だった。
 なので、午後の予定は強制的に「フェイトちゃんの水着選び」に変更になったのは言うまでもない。


「さて、これからみんなでフェイトの水着を選ぶわけですが……」

 デパートの水着売り場に着いた途端、そう指揮を取るのは言うまでもなくアリサである。その横にははやてが付いており、その姿は戦争漫画辺りの部隊の隊長と副隊長を髣髴させる。まあ実際役割的には間違ってはいないだろう。

「フェイト、どういうのがいいの?」

「え、えっと……」

「ああ、駄目やでアリサちゃん。市営プールとはいえ、真顔でスク水を着ると豪語してくれたフェイトちゃんやで? そんな好みとかはあんまないんやないかな?」

「………」

 何か言いたげな表情を浮かべるフェイトだったが、反論材料が見当たらなかったのか口を閉じてアリサ達を睨んだ。まあ、恨みがましいものではなく頬を染め少し拗ねているような表情だったが。

「じゃあ、私達でフェイトに似合いそうなの選んであげましょうよ。見事フェイトが気に入ったものを持ってきた人に他の三人がアイス奢りでどう?」

「あ、うち乗ったで♪」

「あ、あんまりそういうの得意じゃないんだけどなあ……」

「あはは、私もだから大丈夫だよなのはちゃん♪」

 と、残りの二人も微妙な笑顔を浮かべつつも頷いた。

「よし、それじゃあ……」

「全軍突撃やぁっ!」

 アリサとはやての合図に拡散する四人。当事者でありながらぽつりと残されたフェイトは、

「……ふぅ」

 近くにあったベンチに腰を下ろし、皆の行く末を見守っていた。何気に一番冷静(諦めているともいう)なのは流石と言うべきだろうか。


「じゃあトップバッターはアタシよ!」

 三十分ほどして全員ほぼ同時にフェイトの元に戻ってきた。もちろんその手にそれぞれ水着をこしらえて。
 そしてその手にある水着を最初に公開したのはアリサであった。

「ほほう……なかなか大胆なものを選びましたなアリサちゃん」

 そう親父臭い口調で評価するのははやてである。
 アリサの持っていた水着は、黒を基調としたビキニタイプのものであった。これ本当に小学生向け? 特定体型者向けの大人水着じゃね? と言いたくなるくらい大胆なデザインのものであった。

「はぅ……」

 流石に恥ずかしいのか、フェイトは顔を真っ赤にして俯いてしまった。

「ふむ、お気に召さなかったようですよ?」

「ええー? フェイトになら似合うと思ったんだけどなあ……すずかに続いて胸が大きくなり始めているし」

 ちなみにその台詞ですずかも顔を真っ赤にしたのは言うまでもない。

「え、えっと次は私だね……これなんかどうかな?」

 二番手はそのすずかだ。持っていたのはワンピースタイプで、色も薄い紫と落ち着いたものであった。流石は性格的には同属であるすずか。フェイトの反応も、

「……あ、これは可愛いと思う」

 と好反応である。

「んー、でもワンピースタイプはきつくないか? 特にすずかちゃんやフェイトちゃんみたいな胸のおっきな子にはそこでつかえたりして」

 そして何か二人に恨みでもあるのか……多分あるんだろうなあ、主に胸の大きさで……はやてはそう言って二人の頬を再び朱に染めるのであった。

「な、なのははどんなもの持ってきてくれたの?」

 話を逸らそうとなのはに話を振るフェイト。残るはなのはとはやて、どちらが安全かと問われればまず間違いなくこちらだろうというのがフェイトの考えるまでもない答えであった。

「あ、うん、はい、これだよ♪」

 そう言ってなのははセパレートタイプの……決してアリサが持ってきたような露出の高いビキニのようなものではなく、ちゃんと小学生らしい露出の少ないもの……水着であった。色も白と清潔感があり、なのはらしい水着と言えよう。

「パレオも付いてるの。きっとフェイトちゃんに似合うと思う……」

 と言いかけたところでなのはの手から水着が消えた。ついでにフェイトも。

「三千八百円になります」

「「「「早っ!?」」」」

 いつの間にかその水着とともにレジに向かっていたフェイトに、四人は同時にツッコミを入れた。

「ちょ、ちょっと待ってやフェイトちゃん! まだうちの水着見てないやんか!」

 流石に置いてきぼりは寂しいのか、はやてはそう言ってフェイトの行動を止める。

「……だって、何だかはやての水着って嫌な予感しかしないから」

「ひどっ!?」

 だが正論である、とでも言いたげになのはとアリサは頷き、すずかは苦笑を浮かべていた。

「取り敢えず見るだけでも見てや! ほら、これや!」

 そう言ってはやてがフェイトの目の前に出したのは……、

「……へっ?」

 紐である。水着ではない、紐である。
 いやところどころ太いところ……大事なところにあたる部分とか……があるからただの紐ではない事は確かなのだが……どうみてもこれ絶対に小学生向けじゃなくね? 確実に特定体型者用大人水着だろ? 的なものであった。これには流石になのはもすずかも、流石のアリサも顔を真っ赤にしていた。
 そして、それを目の前に突きつけられている当のフェイトは、

「……きゅう」

 その場で頭からカートリッジをロードした時のデバイスのように蒸気を噴出しながら倒れた。


「うーん、やっぱりなのはのを選んだか」

「まあ、確かに一番可愛かったしね」

「………(無言で水着の入った紙袋を抱きしめるフェイト)」

「にゃはは、気に入ってくれてよかったよ」

「はうううぅぅぅ……」

 笑顔で帰宅するアリサ、すずか、フェイト、なのは。その後ろを後頭部に四つのコブを作って涙目で追うはやて。何があったか想像に難くない光景であった。

「あ、せっかくだからうちで試着会しない? フェイトが水着着て嬉しそうにしているの見たらアタシも着たくなっちゃったし♪」

「あ、いいね。ねえアリサちゃん、そのままお泊りしていいかな? そしたら明日すぐにみんなでプールに行けるし♪」

「私も賛成」

「じゃあ水着と着替えを取りに一度帰ってくるね♪」

「う、うちも行くで……お詫びに美味しいご飯作るから許してや、な?」

 と、突発的にアリサの家でのお泊り会が実施される事になった……のだが。
 皆、とある重大な事を忘れている事に気が付いていなかった。ここでその事に気が付き、急いでデパートに戻ればあるいは何とかなったかもしれないのに。
 すなわち……先程の会話であったように、すずかやフェイトの胸が大きくなっているように。
 自分達は……成長期である事を。

「む、胸がつかえて水着が着れないよ~」

 と、半泣き状態のすずか。

「ち、違う……み、水着が小さくなったのよ! アタシが太ったわけっじゃないからね!」

 と、ぱっつんぱっつんな水着を半ば無理矢理着ているアリサ。

「か、肩が、肩が痛い! 食い込んでる食い込んでる!」

 と、こちらもやはり水着がぴちぴちな状態のなのは。

「……そ、そういえばうちついこの間まで車椅子生活やったから海とかプールとか行かんかったんや……」

 と、水着すら持っていないはやて。
 アリサの部屋で繰り広げられていた、本人達にとってはそのある意味地獄の光景を、

「………」

 色々と見えているので頬を染めつつ視線を逸らすフェイトであった。


「うりゃー、行くわよちくしょー!」

「待ってやアリサちゃん! 恥ずかしいから一緒に特攻しようやぁっ!」

「………(頬を染めつつパーカーを着込むすずか)」

「にゃ、にゃはは……(笑うしかないといった様子のなのは)」

 翌日、市営プールには老若男女入り乱れる中に学校指定のスクール水着で突入する小学四年生五人の半ばヤケクソ気味な声が響いたという。

「……みんなとお揃い♪」

 訂正。約一名だけそう言って嬉しそうな少女がいた。

テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

Comment

はじめまして、よかったです

No title

 >なのはなさん
 ありがとうございますw
 何気にアリサとすずかをSSで出したの初めてなんですよねw

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