同人誌委託してます♪

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

魔法少女リリカルなのはSS わりと動物園な騎士の一日(前編)

 祝☆魔法少女リリカルなのは映画化決定w

 今の話題はこれに尽きますよね?ww ちなみに主はおそらく近くの映画館で上映されないであろう土地に住んでいるので遠征を視野に入れていますww

------------------------------------

「はーい、皆さん揃いましたかー?」

 シャッハが拡声器を手にそう尋ねると、「はーい♪」という元気の良い声が返ってくる。
 今日は「St.ヒルデ魔法学院」初等部一年の校外学習……平たく言うと遠足であった。シャッハは特別講師として同行する事になっている。

「――♪」

 その中でも特に「にぱー♪」とでも表現出来そうな満面の笑みを向けてくるのはヴィヴィオであった。知り合いが先生をやるのが嬉しいのか、声を掛けては来ないが終始シャッハに笑顔を振りまいてくれている。それが何だか微笑ましかった。

「それでは移動しますので皆さんバスに乗って下さい。ちゃんと先日決めた席に座って下さいね」

 再び返ってくる元気の良い声。何だか妙に子供らしくない声が混じっていたような気がするが気のせいという事にしておこう。

「おはようございますシスターシャッハ」

「はい、おはようございます」

「シャッハせんせい、今日はよろしくお願いします♪」

「ふふ、こちらこそ」

 何気に学院によく足を運んでいる為か、シャッハは生徒達に顔を覚えられているし、人気も高かった。皆笑顔でシャッハに挨拶をしてからバスへと乗り込んでいた。

「シャッハお姉ちゃん、また後でね~」

「はいはい♪」

「ごきげんよう、シャッハ」

「はい、ごきげんよう……ってお前は待ていっ!」

 本当は最後まで無視しようと思ったシャッハだったが、流石に自分と同じくらいの背丈の初等部制服を着た人物が通っては無視する事が出来なかった、人として、部下として。

「……どうしてここにいるんですか? 騎士カリム」

「……えへっ♪」

 可愛く舌を出しながら笑って誤魔化そうとするカリム。初等部の制服を着た(無論あるはずのないサイズなのでお手製なのだろう)姿に見事にマッチしているから不思議だ。
 実はシャッハはこんな事になるんじゃないかと分かっていたのだ、本当は。
 行き先が可愛らしい小動物がいっぱいいると評判の、「クラナガン自然動物公園」だと知った、その瞬間に。


「毎回毎回言ってますが騎士カリム、貴女一体いくつですか?」

「毎回毎回言ってるけどシャッハ、女の子に歳を聞くのはマナー違反ですよ」

 だから「子」ではないでしょう……とツッコミを入れようとして止めた。その後が不毛な言い争いになるのが目に見えているからだ。

「……で、その服はどうしたのですか?」

 コスプレ……下手をしたらイメクラに間違われかねない「St.ヒルデ魔法学院」初等部の制服を着込んだカリムに、シャッハは哀れみとか後悔とか蔑みとかほんの少しの尊敬とかを交えた視線で見つめている。

「今日の日の為に頑張って作ったの。すごいでしょう?」

 そう言って満面の笑みを浮かべてその場でくるりと一回転してみせるカリム。勢い余ってスカートの中が少し見えた(紫)が、特に気にする必要はないだろう。同世代の男性はいないし。
 しかし確かにすごい。その動物に関する事への執念が。

「……ですが、いくら何でも初等部の子供には間違えられないかと」

「ええ~? 頑張れば何とかなるよ~」

「んな身長と胸と色気のある初等部生徒がいてたまるかっ! 騎士ヴィータならともかくっ!」

 本人が聞いていたら光にされそうな台詞を吐きながら、

――スパーンッ!

「あうっ!?」

 ハリセンを振り下ろすシャッハ。

「そ、そのハリセンは?」

 叩かれた頭部を両手で押さえながら、カリムは涙目でそう尋ねる。

「先日騎士はやてからいただきました。何かこの先必要になりそうだったので」

 確かに持ち手の部分に「はやて携帯用」と書いてあった。しかし携帯用ハリセンとはこれいかに。

「そ、それ以前に上司に対してこの仕打ちはいかがなものかと」

「だったらもうちょっと上司らしい態度を示して下さいお願いですから!」

 半泣きとも取れる表情でそう訴えるシャッハ。色々と苦労しているようだ、ご覧のとおり。

「とにかく! 早く教会に帰って下さい! ゴゥホームッ!」

「やだやだやだやだやだやだ~!」

 地面に寝転がり手足をばたばたとさせて反抗するカリム。本気で精神年齢も下がっていないかとシャッハは頭を抱えたくなった。

「それに、お仕事はちゃんと全部終わらせてきたよ」

「はぁっ!?」

 そのとんでもないカリムの言葉に、シャッハは思わず素っ頓狂な声を上げる。

「ちょ、あの量をですか? 今日絶対騎士カリムが来るだろうと予想していたので普段の三倍の仕事は用意していたはずなのですが!?」

「あ、やっぱりそうだったんだ? ふっふ~、残念でした♪ この騎士カリム・グラシアを舐めないでね♪ ザ○とは違うのだよザ○とは」

「………」

 えへんっ、とふくよかな胸を張るカリムの横で、シャッハは急いで確認を取った。すると確かに必要書類は各方面にきっちり送られているとの事だ。

「……書類仕事じゃなくて謁見執務にするべきだったか」

「さて、どうするシャッハ? もう追い返す理由はなくなったよね?」

「いやいやいや、どう考えても貴女は私のように特別講師を頼まれた身ではないでしょう? 確かに追い返す理由はないですが同時に同行する理由も……」

 だが、そう言いかけたシャッハの眼前にカリムは一枚の紙を差し出した。

 騎士カリム・グラシア様
 あなたに本日の「St.ヒルデ魔法学院」初等部の特別講師をお願いいたします。

「………」

「ほら、ちゃんと校長からの委任状を貰っているのよ?」

 確かにそれはシャッハの持つ委任状と同じだし、サインも校長のものであった。
 何故かそのサインが歪んでいるのが気になるといえば気になるが。
 しかし流石騎士カリム・グラシア。ちゃんと押さえるべきところは押さえている。サインが歪んでいるのが気になるが。
 だから、もうシャッハにはこういう言葉しか残されていなかった。

「……せめてそのイメクラのような服からは着替えて下さい」

「はーい♪ そう言えばシャッハ、『いめくら』って何かしら?」

「貴女は知らなくてよい言葉です」


 そんなこんなで「St.ヒルデ魔法学院」初等部の校外学習にカリムも同行し、一時間ほどで目的地の「クラナガン自然動物公園」へと到着した。
 シャッハは到着した瞬間園内に突入しようとしていたカリムを首に(リアルで)縄を着けて阻止し、初等部の生徒を引き連れて、カリムは引きずって中へと入った。誰もこの光景にツッコミを入れようとしないのは皆幼いからか、それともツッコんだら負けだと自覚しているのか。

「皆さん、それではこれから私がここにいる動物の事について色々お教えしますね」

 一斉に聞こえてくる「はーい♪」という声に嬉しそうに頷いたシャッハは、まず目の前にいる動物から説明を始めた。

「あそこにいるのはワニさんです。鋭い牙と硬い皮膚が特徴で……」

「ワニ皮のハンドバックとか高級品ですよね。あとお肉も結構美味らしいですよ♪」

「………」

 檻の前で震えているワニを後にし、次の動物の元へ向かうシャッハ。

「あれはゴリラさんですね。ゴリラとはある世界の言葉で『毛深い人間』と言う意味で非常に頭が良く……」

「悪戯好きで人間にう○こを投げたりするそうですよ」

「………」

 可愛い動物以外には容赦のないカリムの言葉に、シャッハは泣きたくなってきた。
 ちなみにこのゴリラであるが、女性や子供に投げたりする事はせず、また偉い人が分かるらしくそういう人にも投げないという非常に頭の良い動物です、念の為。

「ねえシャッハ。こんな高級バックの原材料とか毛むくじゃらな大男とか見ててもつまらないよ~。もっとペンギンさんとかカピバラさんとかカンガルーさんとか可愛い動物が見たい♪」

「……貴女の為の校外学習ではないという事は理解していますよね? というか聖王教会の聖女が堂々とう○ことか言わないで下さい」

 その後も悪意があるのか無いのか分からないカリムの邪魔をされまくったシャッハは、思わず「ヴィンデルシャフト」のカートリッジをロードして顔面に叩き込みたくなるのを必死で堪えながら案内を続けたという。


 ちなみに。
 その後一週間ほど、この「クラナガン自然動物公園」では咽び泣くワニやゴリラやオラウータンの姿が見られるとして話題を集めた。

テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

Comment

No title

??前編とあるのに一話簡潔のような終わらせ方ですね。

それはともかく、子供っぽいというか、まるっきり子供そのもののカリムが乙です。

No title

 一応次も同じ舞台なので前後編にしましたw
 可愛い動物エリアに向かったカリムさんが更に暴動し始めますww

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。