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魔法少女リリカルなのは 「わりと不幸な騎士の一日」

 はいすいません、前回の日記で大嘘ぶっこきました orz

 で、でも何とか書き上がったので久々の更新ですw カリムさんも何だか久々に書いた気がするw
 あと、前回の同人誌で書いた例のあれですが、一応書き始めてはいますw ただ今は冬コミの現行が忙しいので掲載は年末か来年からかと^^;

 あと冬コミですが、「ものがたり屋。」は落選しちゃいましたが現在委託出来るように調整中です。詳しい事が決まったらお知らせいたしますねーw

 なお、今週の日曜に行われます「リリカルマジカル5」に参加いたします。詳しくは前の日記をどうぞw

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 今のカリムの様子を表す言葉は、ただひとつしか思い浮かばない。
 すなわち、

「~♪」

 超ご機嫌、である。
 それもそのはず、今日は久々の丸一日オフ、しかも口うるさいシャッハもいない(正確には逃げてきたのだが)、そして迷わずにミッドチルダで一番大きいとされるデパートにやって来られたのだから。
 なお、流石に素顔を晒すと色々とまずいので……何気にカリム・グラシアという人物は有名人だからである……変装をしているのだが……。
 ニット帽とサングラス。
 マスクと初秋には早い厚手のコート。
 どっからどう見ても不審者そのものの姿であった。現に先ほどから周囲の視線を一斉に集めている。カリムがそれに気が付いているのかいないのかは分からなかったが。
 ちなみに言い忘れていたがカリムがここに来た理由、それは……、

「あ、ありました! 限定販売の『温泉まん○ゅうくん玉座ばーじょん』! このデパートでしか売ってないって聞いたから色々手回ししたかいがありましたわ!」

 ……もはやこのタイトルの場合では言う必要なかった。そういう事である。
 カリムは目を輝かせてそう呟くと真っ直ぐに玉座に座った丸く茶色い物体に向かって走っていった。
 だが、「恍惚」という言葉がぴったりすぎるその笑みが途端に凍りつく。

「……えっ?」

 取られたのだ。目の前で「温泉まん○ゅうくん玉座ばーじょん」を。
 ニット帽とサングラス。
 マスクと初秋には早い厚手のコート。
 それらを身に着けた、カリムと同じ金髪の何者かに。かなり長めだ、女性だろうか。
 唖然とするカリムを尻目にその人物は手際よくレジに行き、それを購入するとすぐに階段で別の階に向かっていった。それを見つめていたカリムだったがすぐに正気に戻ると、

「ふ、不審人物です! 不審過ぎて逆に『こんなに不審な人物が不審人物であるはずがない』ってくらい不審人物です!」

「「「「「お前が言うかそれをっ!?」」」」」

 その階の客と店員の言葉と心がひとつになった。


「……はぁ」

 カリムは付けているマスクが飛んでいきそうなくらい、盛大なため息を吐いた。

「うぅ、温泉まん○ゅうくん玉座ばーじょん~!」

 どうやら後一歩のところで取られた事がかなり悔しかったようである。

「相手がなのはさんだったら殺ってでも奪い取ったのに」

 物騒な事を呟きながら、カリムは婦人服売り場を歩いていた。『温泉まん○ゅうくん玉座ばーじょん』を買うついでに新しい服も見ておこうと思ったのだ。
 あくまでついで、だが。

「……あら♪」

 しばらくそのフロアを見回っていると、胸元にブローチの付いた可愛らしい服が目に入った。落ち着いた雰囲気の中にもところどころにアクセントとしてフリルといった可愛らしいものが付いている事がカリムの心をときめかせた一品である。

「これくらいならシャッハも文句を言ってこないでしょうし……これにしましょう」

 そう言ってその服に手を伸ばした、その時だった。

――ガシッ!

「………」

 反対側から手が伸びてきた。
 ニット帽とサングラス。
 マスクと初秋には早い厚手のコート。
 間違いない、先ほどカリムから『温泉まん○ゅうくん玉座ばーじょん』を奪っていった、あの人物である。

――あれ? さっきの『温泉まん○ゅうくん玉座ばーじょん』を持っていない?

 手ぶらである事を不思議に思いながらも、服からは決して手を離そうとしないカリム。それは相手も同じであった。

「「………」」

 火花が出そうな睨み合いが続き、二人の周囲は誰もが近寄りがたい重い空気に包まれている。その証拠に先ほどから二人の周囲五メートル範囲には誰もいない。
 そして数秒の睨み合いの後、

「……あ! UFO!」

 と相手がいきなり叫んだのである。

「……はぁ?」

 当たり前だが呆けたような声を上げるカリム。第一今いる場所は室内なのだ、未確認飛行物体など見えるはずが……。

「……が大量のもや○もんのぬいぐるみをばら撒いている!」

「ええっ!?」

 思わず振り返ってしまうカリム。当たり前だがそんな事が起こるはずもなく……。

「……はっ!?」

 気が付いた時には、掴んでいたはずの服と相手はどこかに消え去っていた。
 もちろん、カリムはその場で膝を付いて落ち込んだ。


――ぱくぱくぱくぱくっ!

「まったくっ! 何なんですかあの人は! ことごとく私の邪魔をしてくれて!」

 最上階にあるバイキングレストランで行われていたケーキ食べ放題コーナーでカリムは言葉どおりやけ食いをしていた。その量たるや、普段は「ケーキは別腹なのよ」と豪語していそうな若い女性達が胸焼けを起こしてしまったくらいである。

「もぐもぐ……こうなったらこのバイキングのケーキ、全部制覇しちゃいますよ!」

 店の人が震え上がりそうな事を呟きながらカリムはおかわりをしようと直径三十センチはありそうな皿を持って立ち上がった。目的は先ほど追加されたという情報が入った一日限定五十個のシュークリームである。
 そして、

「………」

「………」

 再び出会ってしまったのである。ニット帽(以下略)に。

――服を持っていない? どういう事でしょう?

 まさかあれだけ執着していたのに買わなかったという事はないはずだ。現に物はなくなっていたし。
 しかし、今はそんな事どうでもいい。
 相手がナイフを握った。もちろん食べる時に使う方のナイフである。対するカリムはフォークを握り締めた。
 そして、

――キンキンキンッ!

 子供のこ~ろの夢~は~……ではなく、当然のように戦闘が勃発した。まるで雷光のようにすばやく鋭い攻撃を仕掛けてくる相手のナイフを、カリムはフォークで見事に裁いている。流石は腐っても聖王教会騎士といったところだろうか。
 武器がナイフとフォークでなければ、格好良かったのだろうが。
 なお。
 この戦闘の間にそのシュークリームはなくなっていた事に二人が気付くのはそれから五分後。お店の人に追い出されるのが十分後の事であった。


「……どうやら今日は厄日のようです」

「はぁ……だから教会の方に戻ってきた、と?」

「だってあのまま外にいたらあの怪しすぎる人にストーキングでもされそうでしたもの! こんな日は教会でじっとしているのが一番です」

「貴女だってヴィヴィオのストーキングをしたりユーノ司書長を私物化したりしてるじゃないですか」

「私はいいんです。愛がありますから」

 もはや無駄な押し問答だと悟ったシャッハは諦めて彼女の紅茶を準備し始めた。一日オフのはずだったのに唐突に戻ってきたカリムに対して文句ひとつ言わず彼女に仕えるところは流石というべきだろう。

「腐っても上司ですからね……」

「何か言いました?」

「いいえ。さて、ではせっかくお戻りいただけた事ですし、お仕事の前倒しをお願いしましょうか」

「えっと……一応今日オフなんだけどなぁ?」

「執務室で不貞腐れてぐでーとしているわけにはいかないでしょう?」

「はぁい……でも、あの人は一体誰だったのでしょうか?」

「確かに気にはなりますね。カリムと同等の力量を持った人というのは……」


「ああ、もう! 今日は最低のオフだったよ!」

「どうしたのフェイトちゃん? 何か荒れてるね?」

「だってなのは! ヴィヴィオにプレゼントしようと思ってた何か丸っこい可愛いぬいぐるみは無くしちゃうし、なのはに似合いそうだった服は引っ張り合った時にかちょっと破れてちゃってたし、食べたかったシュークリームは対決している間に全部なくなっちゃうし!」

「にゃはは……確かについてないねえ。でも、何で変装してデパートに行ってたの?」

「この前のJS事件を解決した際、どうもテレビに私の顔が映っていたらしくて……」

「ああ、フェイトちゃんもなんだ? 私もショッピングモールに行った時ファンだって人達に囲まれて大変だったよ。でも、同じように変装していてしかもフェイトちゃんと対等に渡り合っていた人って気になるなあ……」

「そんな人の事なんかどうでもいいよ!」


「「もう! 今度見つけたら絶対捕まえてやる! あの不審過ぎて逆に『こんなに不審な人物が不審人物であるはずがない』ってくらいの不審人物を!」」

 その日、そんな声が聖王教会と機動六課隊舎から響いたという。

テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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