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ANGELS STORYS ~LYRICAL NANOHA A&A~ 第十六話 それぞれの思い、始まる運命(Fate)

 リリマジの原稿が一段落着いたので久々にA&Aシリーズ更新ですw
 ……フェイトちゃんに●●●服、着せてみたいよね?www

 次回からしばらくの間、フェイトにスポットを当てて物語が進行していきます。 そして時折出てくる「フィー」という少女の正体もフェイトの章の終盤に明かされますw
 感の良い人はその正体に気が付いているかもw

 あと次回更新時にはリリマジの情報が載せられると思いますのでーww

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「はい、ジェニウェンスハートの修復と調整はバッチリ完了していますよ」

「あ、ありがとうございます、マリエルさん」

 そう言ってユーリはマリエルから自分の愛用デバイス「ジェニウェンスハート」を受け取る。前回の戦闘……ユーノとの戦いの際に思った以上のダメージを負い、技術部に預けていたのだ。

「……なのはちゃんの具合、どう?」

「……ずっとあの調子です。ずっと心ここにあらずといった様子で……」

「そっか……レイジングハートは行方不明なんだよね?」

 行方不明なのではない、持っていかれたのだ。ユーノに。
 だが、それを説明するわけにはいかなかった。彼女は……マリエルは直接の関係者ではない。だから先日の事件の真相は知らされていない人間のひとりだ。
 何となくマリエルを見ているのが忍びなくなり、ユーリは周囲を見渡した。

「……あれ? バルディッシュ?」

 そして部屋の片隅で僅かな光を放っているそれを見つけ、思わずその名を呟く。

「……ええ。ユーリちゃんはフェイトちゃんがいなくなったの知ってる?」

「……はい。その件でクロノ艦長から私に執務官としての声が掛かりましたので」

「あれ? ユーリちゃんって執務官じゃなくて特務官だったよね?」

「ええ。でも特務官は執務官の上位職にあたりますからね。一定期間捜査への自由介入権限を返還すれば執務官としての活動も可能ですから。まあ、前任だったフェイトさんの部下だったティアナ・ランスター執務官が後任を務める事になったらしいですけど」

 そう言ってユーリはジェニウェンスハートを左耳に着けていたイヤリングに付けた。なのはのように首には掛けず、特注で作った取り外しが簡単に出来るイヤリング型にして持ち歩いているのだ。ちなみに右にも同じようなものを着けているが、もちろんこっちはダミーである。

「ユーリちゃんもレイジングハートのビサイドモードみたいに両手使用にしてみる? というか本当はジェニウェンスハ-トの方に付けるはずだったギミックだったんだけどな」

「丁重にお断りさせてもらいます。あんな砲撃だけの魔力馬鹿魔導師にはなりたくないので」

「あはは、相変わらずなのはちゃんには手厳しいねぇ」

 大笑いするマリエルにため息を吐き、礼を述べて部屋を後にした。

「次は無限書庫に寄らないと……でも、欲しい資料は簡単には手に入らないかもね」

 兄であるユーノが司書長を勤めていた頃は優先して欲しい資料を探してくれていたので時間が掛からなかったが、今は行方不明として扱われている為、司書長代理が立てられているはずだ。誰かはまだ聞いていないが、恐らく自分を優先してくれる事はあるまい。
 そのことに小さくため息を吐きながらも、ユーリは無限書庫の中に入り、

「あれ? ユーリさん?」

 そこにいた人物に驚いた。

「ヴィ、ヴィヴィオ!?」

 彼女の身長と同じくらいの高さまで積み上げられた本を持ちながらユーリに声を掛けてきたのは、なのはの看病をしているはずのヴィヴィオであった。
「どうして無限書庫に?」

「だって私、無限書庫の司書の資格持ってるもん」

 そう言ってヴィヴィオはえへんと胸を張った。

「あ、じゃあ試験合格したんだね、おめでとう」

「えへへ、ありがとう♪」

「でも、高町……なのはママのお世話はしなくてもいいの?」

「……うん。私が出来る事なんてほとんどないし……それに」

 ヴィヴィオは一度言葉を切り、

「多分、今のなのはママの状態を変えられるのは、ユーノくんしかいないだろうから」

 そう、少し悲しげな表情で呟いた。

「あっ……」

「だからね、ユーノくんが帰ってきた時、すぐになのはママのところに行ってもらえるように私がユーノくんのお仕事をお手伝いしておこうと思ったの。そうすれば、きっとなのはママも元気になると思うから」

「ヴィヴィオ……」

 ユーリはヴィヴィオの歳不相応の考え方に驚くとともに、そこまでなのはの為に頑張ろうとする彼女に尊敬の念すら感じた。

「……ヴィヴィオ、司書長代理、今いる?」

 そして少しの思考の後、ヴィヴィオにそう尋ねた。

「え? うん、司書長室にいると思うよ?」

「そう……ありがと」

 ヴィヴィオの言葉にユーリは頷き、彼女の頭を軽く撫でてから司書長室のある場所に泳いでいった。
 ……あの時の様子を見る限り、どうやらユーノはなのはに何かしらの執着を抱いているようだった。という事は、遅かれ早かれユーノはなのはの元に姿を現す可能性が高い。

――そしてお兄ちゃんがいなくなった事で、無限書庫の効率は格段に下がったと聞く。それは必要な資料の遅延などに繋がり、本来なら早急に解決出来るはずの事件の解決遅れになりかねない。だから、無限書庫は今猫の手でも借りたいほど人材に困っているはず。それはいくらお兄ちゃんが直々に教えていたとはいえ、先日司書の資格を取ったばかりのヴィヴィオに補助役を付けずに仕事をさせていた事からも簡単に想像出来る。

 そして、無限書庫のある場所は時空管理局内。なのはが入院している医療区画のすぐ傍。だからヴィヴィオもここで働く事を選んだのだろう。
 ユーリは司書長室のドアをノックし、中から入室を許可する声が聞こえるとすぐさま特務官の資格証を掲示してから、

「必要書類の検索に来ました。本来ならすぐに資料の捜索をお願いしたいところですが、今こちらは大変な人手不足に陥っていると聞いております。そこで提案なのですが……」

 司書長代理を務めていたのは兄と同じくらいの若い男性だった。その男性はユーリの矢継ぎ早な会話に押されているのか、先ほどから呆然としている。
 そんな司書長代理に、ユーリはお互いの利害が一致するであろう提案を口にする。

「無限書庫の司書長権限の中に、ある程度の人員補強権限がありましたよね? 私を人員として、雇ってはいただけませんか? そうすれば必要な資料は自分で探させていただきますし、その間こちらの資料探索に影響が出ない範囲でそちらのお仕事のお手伝いもさせていただきます。どうでしょう?」

 その提案に。
 当たり前の事ながら司書長代理の青年は椅子から転げ落ちて驚いていた。


「………」

「……はやてちゃん」

「ん? なんや、リィンか」

 ミッドチルダにある自宅の自室。そこではやては窓から既に暗くなった外の景色を眺めていた。そんな、どこか儚い雰囲気を醸し出しているはやてに、リィンはそっと声を掛ける。

「……なあ、リィン。最後にもう一度だけ聞くで? 本当に……」

「くどいですよ、はやてちゃん」

 リィンはそう言ってはやてのおでこを右の指で弾いた。もっとも、文字通り小さなリィンの小さな指に弾かれても蚊に刺されたような感覚しかないが。

「はやてちゃんはリィンのマスターです。はやてちゃんがやろうとしている事は、間違ってはないです。リィンは、そんなはやてちゃんのお手伝いがしたいです。それに……」

「それに?」

「リィンは末っ子でしかも元がユニゾン・デバイスですから、やっぱりどうしてもヴィータチャン達に比べてはやてちゃんのお役に立ててないです」

「そんな事は……」

「リィン個人の感想ですから、はやてちゃんは気にしなくていいですよ」

 そう言ってリィンは笑う。

「だから、今回はやてちゃんに味方するのはリィンだけっていうこの状況が……こういっては不謹慎ですが……嬉しいのです」

「リィン……」

 はやてはリィンをその旨に優しく抱いた。

「頑張ろうな、リィン」

「はいです……ところではやてちゃん」

「ん? 何や?」

「はやてちゃん、ちょっとお胸が小さくなったような気が……」

「何か言ったかリィン?」

「ぶふっ!? は、はやてちゃん、いくらはやてちゃんのお胸が小さいといえどリィンも小さいのでそんなに抱きしめられると息が」

「まだ言うかっ!?」

「ご、ごめんなさいです~!」


「……消えた? 八神はやてがですか?」

 突然カリムの執務室に呼ばれたレイリアは、その話の内容に驚きを隠せなかった。

「ええ、今朝シグナム達から連絡があったの。特にヴィータは今必死になってはやての行方を捜しているらしいわ」

「………」

「ねえレイリア。貴女先日……その、フェイトさんが問題を起こした時、現場にいたのでしょう? 何か心当たりはない?」

「……申し訳ありませんが」

「……そう。ありがと、話はそれだけよ。あと、この件は他言無用でお願いね」

「はい、失礼します」

 一礼し、レイリアはカリムの執務室から退室をする。
 それを見届けたカリムは、そっと顔を伏せた。

「……やっぱり私には、何も出来ないの?」

 はやてが何かを抱えている事は薄々気付いていた。だからあの日、自ら「ランドグリス」へと足を伸ばした。シャッハではなく「プロフェーティン・シュリフテン」に名前の出ていた、レイリアを供にして。
 だが、肝心な時に自分ははやての傍にいなかった。「ランドグリス」で傷を負った時も、病院での一騒動の時も、カリムははやての傍にいられなかった。

「その結果がこれだというの? 私は、大事な友の力になる事を許されないの?」

 多くの事は望んでいないというのに。
 ただ、はやての力になりたかっただけだというのに。

「あの子はどうしてそう……ひとりで全てを解決しようとするのよ」

 カリムは怒りが抑えられなかった。
 勝手にいなくなったはやてに対してではない。はやての信頼を勝ち取れなかった、自分に対してだ。
 そして、怒りのあまり、カリムは……。

「……うっ」

 手で口を押さえ、声を殺しながら……泣いた。


 レイリアはため息を吐きながら姉が勤める洋菓子屋「シルフィス・ラスタ」に向かって歩いていた。最近忙しくて顔を出していなかったので、久々に出来た半日休暇を利用しミッドまでやってきたのである。

「フェイトちゃんに続いて八神はやてもか……高町なのはもとても魔導師として活動出来る上体ではないと聞くし、これはしばらく仕事に忙殺されそうだなあ」

 何しろその三人は局や教会内では知らない人はいないほどの有名人であり、腕の良い魔導師だった。それが一気に三人もいなくなれば、その負担は考えるのも恐ろしくなる。

「はぁ、甘いものでも食べて英気を養っておくか」

 レイリアはそう呟き、店の扉を開け中に入り、

「………」

 絶句した。
 何しろ店にメイドさんがいたのである。これは誰の趣味だろう。はやり店長だろうか。いつも柔和な笑みを浮かべているのにまさかのメイド萌えとは驚きだ。ただ、姉のライカにこの服を着せないのは正解だ。彼女はやばい。レイリアの姉なのに、人妻直前までいったのにあの童顔はやばい。こんな服を着せたらそれこそこの洋菓子店がどこかのいかがわしいお店に……。

「……レイリアちゃん、今すっごく失礼な事考えなかった?」

「わひっ!?」

 いつの間にか背後に立っていた姉のライカの存在に、レイリアは文字通り飛び上がって驚いた。

「お、お姉ちゃん……いつの間に……」

 普段はぽーっとしているくせに聖王教会の騎士であるレイリアの背後を取ったのである。驚く以外の選択肢など考えられるはずがなかった。

「あ、あの、お姉ちゃん、あの……?」

「うん? ああ、彼女のメイド服? 可愛いでしょ♪ 店長を押し切ってウェイトレスの制服にしたかいがあったわ♪」

「アンタの趣味かい!?」

 姉の思わぬ趣味にレイリアは思わず声を荒げる。

「……って、それはどうでもよくて! どうして彼女がここで働いてるの!?」

「どうしてって……行く宛がないって言うからここで住み込みで働いてもらっているのよ? 知らなかった?」

 知るはずがない。何しろここ何週間かお店どころかミッドの地上にも降りていなかったのだから。

「………」

 レイリアは改めてメイド服を着ている彼女の姿を見た。

「どう? レイリアちゃんから見た彼女の評価は?」

「……驚くほどに似合ってるわね。お客さん、増えたでしょ?」

「ええ、おかげさまで♪」

 嬉しそうにそう呟くライカに、レイリアは頭を抱えた。
 メイド服の女性は恥ずかしそうに手に持っていたシルバートレイで顔を隠し、身を縮めている。

「……取り敢えず、色々お話聞かせてもらえる?」

「……はい」

 そう言ってシルバートレイの端から顔を出し。
 メイド服の女性……フェイトは顔を真っ赤にして頷いた。

テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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